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2020-09-18

秋が感じられるようになってきたら…

こんにちは。宮部です。

最近日中でも涼しく感じる日が少しづつですが増えてきましたね。

暑がりの私としてもこれからの季節が1年通して最も好きなシーズンです。

 

晴れていれば湿度も落ち着くので、窓を開ければ心地よい風が入ってきて、

リビングで昼寝出来たら最高に気持ちがいいです。

 

突然ですが、風を取り入れやすくする方法がある事をご存じでしょうか?

実はパッシブデザインを検討する上で欠かせない項目なんです。

 

ただ窓を設けただけでは、あまり風通しは良くなりません。

近年は春や秋の期間が短く、春に関しては花粉症の方もたくさんいらっしゃるので

「通風は検討しなくて良い」なんて声もたまに聞きますが、

そよ風が通って快適になるのなら、もっと言えば、通風を計画する上で特別費用が掛からないなら、

通らないより通った方がいいですよね。

 

パッシブデザインは「設計の考え方と、実際的手法」を用いて快適性を向上させるための考え方です。

なのでエアコンを使って気流をうんぬんとか、換気設備を使ってどうとかではなく、

あくまで自然エネルギーを使うので、設備投資も光熱費も必要ありません。

設計士が知っているか、知らないかだけの問題です。

 

 

さて、その手法は大きく2つあります。

まず一つ目は、卓越風を把握することです。

こちらがその卓越風データです。

(自立循環型住宅ガイドラインより)

これは、その地域で年間通してどの方角から吹く風が多いのかがまとめられたデータです。

(左側が日中、右側が夜間)

こちらのデータは岐阜市のものになりますが、

例えば4月や5月、10月や11月といった中間期は、昼夜共に北西側から吹いてくる風が多いというデータになっています。

なので、北や西側に風を取り入れるための窓を設け、東や南側の窓から風を抜くというように考えれば、

家の中を風が通りやすい間取りにすることができます。

つまり、風を通すためには1か所開けるだけでは難しく、対角線上に2か所の窓を開けることが大切です。

 

この方法は、予算がUPする要素がないのでお勧めです。

 

2つ目にウインドキャッチという方法があります。

先の方法は、各部屋単位で考えると2方向に外壁がないと難しくなります。

ですが間取りによっては1面にしか窓が設けられない!

というパターンもありますよね。

その時に使える方法がウインドキャッチです。

(YKKさんより画像を拝借)

一般的な引違い窓の場合、窓を開けても壁に水平に流れる風を取り入れることは難しいのですが、

外側に張り出すように開く窓なら、風をキャッチして室内に誘導することができます。

その名の通りの方法です。

縦辷り窓の方が開口面積が小さくても、引違い窓よりかなり多くの風量を得ることができます。

 

ただ縦辷り窓を2つ、或いはFIX窓と連窓となった窓でなければならないので、

サイズにもよりますが引違い窓より少し予算はかかります。

ですが35年40年以上その家で暮らすことを考えれば、驚くような金額差ではありませんので、

これも一つの手法としてはお勧めです。

 

他にも工夫できるやり方はありますが、それはご提案の中でお伝えしていこうと思います。

 

空調設備に頼らないというのも、気持ちよくて健康的で、良くありませんか??

 

今月オープンした中鶉モデルハウスでも、今回ご紹介した手法を取り入れていますので、

是非ご体感しにいらしてください!!

 

詳しくはこちらをご覧下さいませ↓↓↓

 

岐阜市を中心に、パッシブデザインで、注文住宅、新築一戸建てを手掛ける、LIG STYLE COMPANY(リグスタイルカンパニー)の宮部でした!

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