NL 2018年11月号

毎月、お家づくりの豆知識やお役立ち情報を発信しています。現場のコト、コーディネイトのコト、家づくりの進め方など、これからお家づくりをされる方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
DESIGN 「巾木」について
今回はお家に欠かすことのできない、でも意外と知られていない「巾木(はばき)」のお話です。
巾木とは、壁と床の接地面に取り付ける板状の部材のこと。巾木が必要な理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、床と壁の間に隙間ができるのを防ぐことです。床はフローリング、壁はクロス…と異なる素材を合わせると、どうしても若干の隙間ができてしまいます。巾木はそれを埋める化粧材です。
2つ目は、壁の汚れや破損防止のため。掃除機をかけた時に、巾木がないと直接壁に当たってしまい損傷させるおそれがありますが、巾木を付けることでガードしてくれます。
かなり重要な役割を担ってくれるこの「巾木」ですが、高さや幅、色、素材など色々な種類があります。リグスタイルのお家は壁に溶け込むホワイトのスリムタイプを使うのがスタンダード。
これを機にOPEN HOUSEや現在のお住まいで巾木もチェックしてみてください♪
STORY「断熱気密の正しい判断基準とは?」
これまでにも何度もお伝えしていますが、さて、リグスタイルの家づくりで大切にしている3つのことがあります。
①誰からも愛される設計デザイン
②住むほどに愛着が増す自然素材
③住み始めてから実感する現場性能
中でも、③の現場性能については、最近多くのお客様からご質問を頂くことが多くなっています。
「断熱」という言葉は、お家づくりを始められた方であれば、一度は聞いたことがあると思います。ただ、この断熱の方法には、数えきれないほどの種類があります。
きっと、住宅会社からも「ウチは、○○を使っているので、断熱性能はバツグンです」なんていう営業トークを聞かされることもたくさんあるでしょう。でも、会社によってその方法が違うため、実際には何が正しいのか分からなくなってしまいます。
そこで、営業マンの「大丈夫です!」という言葉や、自分自身の感覚ではなく、断熱・気密を正しいジャッジするための判断基準をお伝えしようと思います。
①建築途中の現場を見せてもらう
まずは、断熱材が充填されたところの現場を見せてもらいましょう。その時には、「防湿・気密シート」がしっかりと施工されているか? 断熱材がすき間なく施工されているか? をご自身の目で確認して下さい。
②使っている断熱材の厚みを確認する
断熱材自体が持っている断熱性能が良くても、その断熱材を充填している量(厚み)によって、家の断熱性能は変わってきます。断熱材の「種類」と「厚み」はしっかりと確認しておきましょう。
③Ua値(外皮平均熱貫流率)を確認する
最近よく耳にするようになった「Ua値」。それは、断熱性能を図るうえでの基準値となります。設計がある程度固まった段階で、Ua値計算をしっかりと提出してもらうことが大切です。同じ断熱施工をしていても、窓や外壁面積によって変わってきますので、「自分のお家」のUa値がどれくらいになるのかは、確認しておいた方が良いですね^^(小さい値のほうが高性能)
※断熱性能を求めるなら、Ua値0.6以下は最低限ほしいところです。
④気密数値(C値)の平均値を確認する
どれだけ断熱施工がしっかりと施されていても、家中隙間だらけでは、せっかく温めた空気が外に逃げて行ったり、外部から冷たい空気が入ってきてしまい、暖房効率は格段に悪くなります。断熱だけではなく、気密施工もしっかりとされているかどうかをを確認するために、施工物件の平均C値を確認するようにしましょう。(小さい値のほうが高性能)
※気密性能を求めるなら、C値0.5以下を基準にするといいでしょう。
実際には、設計方法や断熱材自体の特性、特に施工方法によって、そのお家の将来にわたる断熱性能はもちろん、住み始めてからの「光熱費」にも大きく影響します。
断熱性能をジャッジする方法は今回紹介したものだけがすべてではありませんが、最低限チェックしておきたい項目として覚えておくといいかもしれません。
リグスタイルでは、設計段階から現場施工においてまで、生涯にわたる性能保持のための細かな工夫を施したお家づくりをしています。一生に一度のお家づくり。ぜひ、デザインやコーディネートだけではなく、お家の性能にも着目してお家づくりを進めてもらうことをおススメしたいです。
COLUMN「お金を借りる時に必要な費用」
皆さんはお家づくりにかかる費用として、土地代、建物代以外に必要な費用である「諸費用」というのを聞いたことはあるでしょうか?
その諸費用の中には、登記の費用であったり、水道を使用するために市に支払わなければならないお金だったりと色々なものがあります。
今回はその費用の中でも、「住宅ローンの保証料」、「事務手数料」といった、銀行で住宅ローンを借りる際に必要になってくる諸経費についてお話をします。
この言葉を聞いたことが無い方もいるかもしれないので簡単に説明すると、住宅ローンの保証料とは、もし万が一、住宅ローン返済が滞った際に、保証会社が銀行への返済を立て替えるための費用であり、銀行が融資をする際の必要条件としているのが一般的です。
銀行側は、“貸した相手“から確実にローンの回収ができるようになっていますが、ローン返済者側にしてみれば、取り立てるのが銀行から保証会社に代わるだけなのでローン返済が免除される訳ではありません。住宅ローンの保証料は、借入金額と返済期間によって変わってきますが、返済期間が長期になればなるほど、保証料も高くなります。
支払うタイミングとしては、住宅ローンの本審査が終わり、ローンの契約時(金銭消費者貸借契約)に「諸費用」の一つとして支払いをするのが一般的です。
この保証料の支払い方法としては、主に二つ。一括払いする方法と、金利に上乗せをして毎月支払う方法です。
保証料の一括払いを希望される場合は、借入金額と返済期間や諸条件によって異なりますが、例えば3,000万円を35年間で借りた場合には、約60~80万円程になります。
もう一つの方法が、実行時の融資金利に金利上乗(おおよそ0.2~0.3%)をして毎月の返済と併せて支払うというもの。いずれにせよ、諸費用の中ではかなり大きな割合を占めることを覚えておいてください。
特にここ数年、住宅ローンの金利が低いため、固定金利ではなく、変動金利を選ばれる方も多いと思います。変動金利では、将来借り換えという選択肢も出てくると思いますが、この借り換えの場合も、同じくローン残高に合わせて保証料が必要になってきます。
“表向きの金利の低さ”でだけで飛びつかないでください。
もう一つ、フラット35をはじめ、ローンの保証料が不要の住宅ローンを取り扱っている金融機関もあります。保証料を不要にできる理由は、“証券化ローン”という仕組みを使ってリスクを回避することや、一定規模以上の会社の社員であれば、ローン保証料を不要にしても大丈夫と判断する金融機関もあるからです。
ただし、この場合も、見切り発車では決めないでください。ローン保証料は“不要”ですが「事務手数料」という名目で諸費用を回収する金融機関があるのも事実です。
ですので、高額なお金を長期間借りる場合には、目先の金利だけでなく、保証料や事務手数料なども含めた「総返済額」を基準に検討することをお勧めします。
増税に伴いお家づくりを検討している方には、この機会にしっかりと住宅ローンの知識を身につけておきたいですよね。ローンについて詳しく知りたい方は、見学会やお家づくり勉強会でお気軽に聞いて下さい。
LIFESIZE 「生姜のパワー」
寒くなるこれからの季節。体の冷えに悩まされる方も多いと思います。冷えは万病の元と言います。体を温め、体温をあげてくれる食材…それは生姜。生姜は漢方でも万能薬と呼ばれてよく使われています。
生姜を摂る時に気をつけなくてはいけないことは、生で食すか熱を加えるかで効果が違うこと。生の生姜にはジンゲロールという殺菌作用の強い成分があり、体内の熱を取り逆効果になってしまいます。
体を中から温めたいなら、熱を加えたり乾燥させたものを。こちらは血流を良くし体を温める効果のあるショウガオールという成分が多く含まれています。
生姜をスライスして紅茶やスパイスと共に煮出した生姜紅茶は、温かい飲み物として冬にピッタリ。市販の乾燥生姜の粉末を加えるのも手軽でおススメです。炊き込みご飯やスープに入れるのも良いです。健康の為、美容の為、毎日の食事に積極的に取り入れたいですね。
THINK 「焼け」の掃除
ガラスや鏡の表面にできる白い跡…いわゆる「焼け」「水あか」。家の中で最も焼けができやすいのは浴室です。
ガラスや鏡に大量の水が掛かり、水分にさらされ続けると、溶解したアルカリ成分が大気中の二酸化炭素と結びつき、シリカゲルとなって白くなってしまいます。
キレイな状態に戻すための焼けの掃除方法は、クエン酸を使うのがオススメ。スプレー容器に200mlの水と小さじ1のクエン酸を入れ、よくかき混ぜます。それを汚れたガラスや鏡全体に吹きかけ、しばらくしたら拭き取ります。
これだけで簡単にキレイにすることができます!焼けにお困りでしたら、ぜひ試してみてください!
今月は、ここまで^^
また、来月号もお楽しみ!!