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2016-08-16

2世帯住宅(3世帯住宅)の基礎知識

 

◆2世帯住宅と3世帯住宅のメリット/デメリット

 

多世帯住宅には、子世帯と親世帯が同居する2世帯住宅、

子世帯と親世帯、祖父母世帯が同居する3世帯住宅、

そして子世帯の独身である兄弟姉妹が同居する2.5世帯住宅と

3つのタイプがあります。

 

3つとも共通してあるのが、同じ屋根の下に住むという距離感の近さです。

 

まずはメリットとデメリット双方を見てみますが、

ともにこの距離感の近さが要因になっています。

 

 

◆多世帯住宅のメリット

・子育てと介護を両立できるメリット

移動距離その他が楽になるので、子世帯にとって子育ての際は親世帯、

祖父母世帯の協力が得やすくなします。

祖父母世帯にとって介護の際は親世帯、子世帯の協力が得やすくなります。

 

・経済的なメリット

土地建物に関する取得費や維持費を多世帯で負担するので、

1世帯当たりの支払いは軽くなります。

また、子世帯、親世帯、祖父母世帯間で経済状況を共有しやすいので、

経済的な支援をしやすく、また受け易くなります。

 
・節税のメリット

一定の条件を満たせば特定居住用宅地等として認められるため、

祖父母世帯、親世帯にとって相続時に土地評価が8割減となることで、

相続税を少なくすることができます。

 

 

 

◆多世帯住宅のデメリット

・プライバシーでのデメリット

同じ屋根の下に暮らすことになるので、何かとプライバシーの問題が出てきます。

間取り等の工夫でプライバシーの確保を検討していきたいところです。

 

・トータルコスト増加のデメリット

キッチンや浴室、トイレが2つあるため、1世帯と比べてトータルコストが上がります。

またプライバシー確保を徹底しようとするとコストが上がり気味になります。

 

・売却しづらいデメリット

2世帯、3世帯住宅を中古で求める方は、1世帯住宅と比べてそう多くはありません。

そのため、売却する場合に思ったよりもスムーズにいかないことが多いようです。

 

また、世帯によって売る、売らないと意見が分かれることがあります。

あくまでも、売却には土地建物の名義人全員の同意が必要です。

もし、名義のある1世帯が土地建物を売らないと言い出すと、そのまま住み続けなければなりません

 

このようなメリットとデメリットがあることを理解して、多世帯住宅の家づくりを検討していきましょう。

 

 

◆どのタイプの間取りにする?

多世帯住宅の間取りは、主に3つあります。

完全同居型、完全分離型、部分共有型のです。

 

・完全同居型

1つの建物に多世帯の家族が全てを共有して居住するタイプです。

普通の一戸建てに多世帯全員で暮らしをすると考えれば分かりやすいと思います。

プライバシーには工夫が必要で、コストは抑えやすいです。

 

・完全分離型

世帯ごとに全て分離するのが完全分離型です。

完全分離型でも、階によって世帯が違う階層分離型と、

壁を使って平面で世帯を分ける平面分離型の2つのタイプがあります。

 

完全分離型は、プライバシーは確保できますが、

コストは上がる…というデメリットもあります。

 
・部分共用型

多世帯ごとに居住空間は独立していますが、玄関やキッチン・浴室などの

水回り、リビングなど、住宅の一部を共有するタイプです。

プライバシー・コストともに上記2つの中間です。

 

 

どのタイプにするかはプライバシー確保をどうするか、

かかるコストと維持するコストをどう考えるか次第と言えます。

 

資金計算などに、慎重な検討が必要です。

 

 

 

◆多世帯住宅での家づくりでのポイント

多くの場合、同じ屋根の下に住むという”距離感の近さ”が

世帯住宅のメリット、デメリットをつくっています。

 

この点を踏まえて建てる上で抑えておきたいポイントを3つ紹介しておきましょう。

 

 

1.プライバシーを確保しつつ、交流もできる間取りの工夫

距離感が近いがゆえに、長く一緒に住むにはプライバシーの確保が必要と同時に、

コミュニケーションがないとトラブルが起きやすくなってしまいます。

 

そのため、プライバシーと交流が両立できるような間取りの工夫をしましょう。

 

たとえば、階層分離の完全分離型で、リビングは上下で同じ位置にし、

一角だけ吹き抜けをつくり、上下階で声のやり取りができるようにした事例があります。

 

これにより、改まってコミュニケーションを取らずとも、

何気ない会話が生まれ、意思疎通は常にできるようになるでしょう。

 

間取りのちょっとした工夫でプライバシーの確保と交流の両方ができるのです。

 

 

2.共有できる部分は共有することでコストを削減

2世帯・3世帯住宅のメリットは、他人の世帯とはなかなかできない

空間の共有があります。

 

何でもかんでも世帯ごとにつくっていると、価格がすぐ跳ね上がりますので、

共有できる部分は共有することでコストを削減したいところです。

 

例としては、キッチンと洗面スペースを共有している

部分共有型のご自宅があります。

 

キッチンはかなり大きめのモノを入れて、

親世帯、子世帯で同時に使えるようにしています。

 

また洗面スペースには、2つのボールがある大きな洗面台を入れ

1箇所にまとめてつくっており、使う時間帯が違う親世帯、子世帯が

各々で広く使えるように工夫しました。

 

このように、時間差を使って共有するという方法も検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

3.コストをかけてでも処分活用しやすい建て方・つくり方

2世帯・3世帯住宅は、売却や賃貸等で処分や活用がしにくいのがネックとなります。

 

そのため、建て方やつくり方などは、万一のことを考えて、

処分活用しやすいようにしておきましょう。

 

場合によってはコストをかけてでも、そうしておきたいところです。

 

 

 

また、2世帯・3世帯住宅で本当に困るのは、世帯間でトラブルが起きたときです。

 

家づくりをしているときは、家を建てるという共通の目的があるので、

あまり問題が表面化されることはありませんが、

いざ住み始めると、実の親子でもトラブルになることが意外にあるのです。

 

では、同居をやめて出ていこうと思っても、住宅ローンがある。

売却しようと思っても、親世帯は売らないといって承諾してくれない。

 

また、親世帯は住宅ローンの残債を完済できる現金がないのでどうにもならず、

このまま我慢して住み続けるしかない…という生々しい現実がよくあるのです。

 

そうならないように、処分活用することも考えて、

たとえば2分割できるような建て方、つくり方をする。

 

名義も、できるだけシンプルにするといったことを

心がけておいてもいいかもしれません。

 

 

それでは、また。

 

 

 

 

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